ブラジルのサッカー選手、ネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオール(Neymar da Silva Santos Junior)は「ディーゼル(DIESEL)」とコラボし、メンズの香水を手掛けた。「ディーゼル」にとってスポーツ選手との香水コラボは初めてで、今春発売予定だ。
「ディーゼル」の香水を手掛けているロレアル(L’OREAL)のリュクス部門のギヨーム・ドゥ・レスケン(Guillaume de Lesquen)=グローバル プレジデントは、「ネイマールはサッカー界において多くの人にインスピレーションを与える人物だ。彼は強いパーソナリティーとスタイルを持ち、世界中の若者に勇気を与えている。キャンペーン広告だけに起用するのではなく、彼と一緒に香りを作った」とコメントしている。
「ディーゼル」は、ヨーロッパのメンズのプレステージフレグランスにおいてトップ10に入る人気だ。今回の発売でアメリカやアジアでのさらなる人気につながるとみられ、業界筋によると初年度の売り上げは1億ドル(約111億円)を見込むという。
香りはいつから好きなのか?
ネイマール・ダ・シウバ・サントス・ジュニオール(以下、ネイマール):初めての香水の記憶は母親のものだ。その香りをかぐと一気に幼少時代を過ごしたブラジルを思い出し、安心感と幸福感に包まれるんだ。
香りを作るにあたりどういったアプローチをとったのか?
今回のプロジェクトでは、私がクリエイティブプロセスの中心にいさせてもらった。私は昔からファッションが大好きで、ドレスアップすることは大事だと思ってきた。いい格好をするといい気分になれるから。香りもその一環だと思う。
今回の香りについて教えてください。
大胆で斬新でありながらもフレッシュでエレガントな香りにしたかった。つけているだけでエネルギーと自信がつくようなものだ。
パッケージのこだわりは?
パッケージも、強さがありながら洗練されたものを心掛けた。そして“自信”と“ブレイブリー(勇敢)”をイメージした。私にとって大切なカラーであるブラックとゴールドを用いた。
広告キャンペーンのコンセプトは?
私のタトゥーを通してストーリーを伝えることにした。一つ一つのタトゥーには意味があって、自分の今までの人生のステージを語っているんだ。中でも強さとリーダーシップを意味するライオンのタトゥーにフォーカスし、写真に用いた。
今回のプロジェクトで“ブレイブリー”はどのように落とし込んだのか?
自分自身、とても勇敢だと思っている。毎朝起きて勝つことしか考えない。プロのアスリートにとっては乗り越えなけらばならない壁は多くあるが、私は決して諦めない。自分が成し遂げられるものを理解しているし、チームメイトも大切にしている。それは選手生活以外にプライベートにおいても一緒だ。私を応援してくれる人が大勢いる分、それが前に進む原動力になるんだ。そのような気持ちをプロジェクトに注ぎ込んだ。
自身にとって“ブレイブリー”とは?
人生において素晴らしいことを成し遂げたいのなら、絶対に必要なもの。何事も恐れない精神は“ブレイブリー”の一つの特徴だ。
香水を作るにあたって驚いたことは?
香水の中身を作るのにかかる作業や専門性は圧巻だった。中身はもちろん、パッケージをデザインするプロセスに携わることができたのもとても面白かった。全ての工程に参加できたのは貴重な体験になった。
(サッカーの)今シーズンにおいて最も楽しみにしていることは?
私にとってファンは本当に重要な存在。私に強さと自信を与え、彼らの愛情が私のモチベーションになっている。SNSは彼らとつながる一つのツールになっているが、それよりゴールを入れたり、優勝することが最高のコミュニケーションだと思っている。
プロ選手になって10周年を迎えた。
過去10年で経験してきた勝ちと負け、成功と失敗が、私にある意味で安心感を与えてくれている。負けることこそが次の勝ちにつながるから。