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妹島和世が語る「プラダ」とのコラボレーション ミウッチャは「嵐のような人」

2019年4月23日

プラダ(PRADA)は東京・青山店で、アイコンであるナイロン素材のアイテムを中心にクリエイターとコラボレーションするプロジェクト“プラダ・インヴァイツ(PRADA INVITES)”の第2弾商品のローンチイベントを行った。登場したのは、同プロジェクトで2019年春夏に協業した建築家、妹島和世。コラボレーションにまつわるストーリーをトークイベントで語った。

(2018年の)7月にミウッチャ(ミウッチャ・プラダ、Miuccia Prada)から依頼の手紙をもらった。当初は9月のショーで披露するなんてことは全く知らなかった。こうしたスピーディーな時間軸は建築とは大きく違う点と妹島。ナイロン素材さえ使えばどんなデザインやアイテムでもいいという依頼だったという。(プラダのナイロン素材は)工業製品でありつつ、光沢感があってエレガントでもあるという点がもともと好き。当初はファッション分野との協業はどんなものかとも思ったが、(プラダからの誘いということで)事務所の女子チームで盛り上がり、依頼を受けることにしたというのが、今回披露した協業の経緯だ。

コラボレーションで作ったのは、ジッパーの着脱でサイズを変えられる細長いバッグや、ショールのように体に巻き付けて持つ曲線状のバッグ。中綿入りのプクプクとした造形が特徴だ。初期のデザイン画として紹介したイメージの中には、かわいらしい顔をしたヘビのような生き物の絵もあった。バッグは元々好きなアイテム。すごく身近なアイテムだから、自分の分身のようにパーソナライズできたらいいなと考えた。それで浮かんだのが、ペットみたいなバッグというアイデア。あまり見たことがないものだけれど、身に着けると気持ちがよくて、毎年プラダから出るアクセサリーを付けることなどでアレンジできたらいいなと思った。どんどん使うことで、その人に合った新しいものになっていくという考え方は私の建築とも通じると妹島。

ミウッチャ・プラダについては、嵐のような人だった(笑)とも。私は『コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)』の川久保さんのことが好きだけど、日本の人とヨーロッパの人とで、2人はまた違う。でもどちらもカリスマ性がある女性たちと話した。

“プラダ・インヴァイツ”は19年春夏、妹島と共にイタリアのチニ・ボエリ(Cini Boeri)、ニューヨークを拠点にするエリザベス・ディラー(Elizabeth Diller)と、計3人の女性建築家とコラボレーションしている。

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